冒頭からイマドのインパクトがすごい!
2歳でISに拉致され、2年半をISの男たちと過ごしたイマドは、完全に洗脳されている。
暴力や暴言の度が過ぎていて、
幼稚園に入ろうとしても断られてしまうのだが、
映像を見たらそりゃそうだろうなと思う。
ISは彼の前であえて残酷な映像を見せるだけでなく、
人を殺すところも見せたらしい。
彼と同時に解放された母親は、
もちろんそんなイマドが心配なのはもちろん、
同じく拉致された夫の安否も気になるし、
何より自分自身も性奴隷であったわけで、
もう終始目が虚ろで涙を浮かべている。
ニュースではISの動きが報じられて、
ISが制圧された地域からは
拉致された人が帰ってきたりもするのだが、
ぜんぜん嬉しそうじゃないのは夫が帰ってこないから。
イマドはどんどん快復していくのがわかるんだけど、
でも画面に映る以上に、ISと過ごした過去はこれからも彼の人生に暗い影を落とすだろうし、
何より母親の方が心配だ。
なんという現状なのだろうか。
解放直後のイマドの異常な行為を見るだに
ISの男たちのマッチョなふるまいが目に浮かび、
アメリカだろうが中途だろうが
いまだに世界中を支配してるのがそのマッチョな精神性なんだなぁとげんなりする。
本当にこの序盤のイマドだけでも見る価値がある。