1942年に製作された豪華キャストによる大作藝術映画。
ナチス時代、栄光なるドイツ史に名を残した偉大な人物にオマージュを捧げて数作品の伝記映画が作られた。
この作品はナチス時代に作られた映画の中で最も製作費のかかった映画のひとつであるが、初演からわずか6ヶ月で製作費をほぼ回収したと言われている。

また、「国家にとって特別な政治的・藝術的価値がある」「若者にふさわしい」と、ナチスのお墨付きを得た作品でもある。

ドイツ・バロック様式を代表する天才建築家アンドレアス・シュリューターの伝記映画故に、彼が建築・改築した荘厳華麗な王宮内がこれでもかと絢爛豪華な音楽と共に映し出される。
第二次世界大戦の空襲で焼け落ちる前のベルリン王宮でも撮影が行われていたようで、それだけでも観る価値がある。

私がベルリン・フンボルト大学へ留学した時は、博物館島の辺りは色々工事中で、“ベルリン王宮“が再建されるなんて全く知らずに、毎日横を通学していた。
この映画でも言及され完成絵図が示されるシャルロッテンブルク宮殿も懐かしい。
まさかこの作品でドロテア・ヴィークが演じているプロイセン王妃ゾフィー・シャルロッテの為に建設された宮殿だとは知らずにここのクリスマス・マーケットに行っていた。

当時はミュンヘンとベルリンどちらに留学するかかなり迷ったがベルリンに留学して本当に良かったと、この映画を観ながら再確認した笑

Youtube. 建物崩壊シーンは見ものだが、どうしても鈍重な感じで飛ばし見た。

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