sasami

赦しのsasamiのネタバレレビュー・内容・結末

赦し(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

赦す
究極的に正解がない問題
正しい、正しくない、間違っている
人によって判断が大きく異なる

赦すって難しい。
親が子を信じるのは当たり前の中、自分の知らない我が子が垣間見えた時何を信じるのか。殺人した相手を赦す、その中での自身との葛藤が痛々しく描かれていて。信じるという圧倒的な自信と、一方それが真実じゃないという確信がない状況。MEGUMIさんの視点がまた良かった。
ハッとしたのは、受け入れる時に相手を傷つけるではなく自身の手の中で全て終わらせ恕したシーン。川に血を流す場面も思い返せば恕すことを表す描写だったなと。矛先を自身に向けるか、他者に向けるか。

松浦りょうさんの眼差しは終始悲しく虚しく、ただ素直さを感じられて、
MEGUMIさんは光の無い目と最後のシーンで光が灯る目の変化が印象的でした。

1番わかってるよ、なんて簡単に言えないです。このセリフ何回か出てきたなー。見えてるものが全ては絶対あり得ないことを改めて肝に銘じました。

藤森氏名演。
松浦りょうさんの演技も素晴らしかった。
見て良かった作品。
sasami

sasami