まるやま

アンダーカレントのまるやまのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカレント(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

かなり好きだった。

舞台が古い銭湯というのもあるけど、出てくるシーンや構図、家の中や車、遊園地も何もかもから昭和感を感じて、最初はノスタルジックに見れてたのが、途中からものすこくリアルに感じてしまった。多分自分の年齢もあるけれど、子供の頃に観た昭和のホームドラマのあのリアル。

タバコ屋のおじいちゃんや、リリーフランキーの駄目なおじいちゃん達が、最後に行くにつれて、どんどんまともで強くてかっこいい感じになっていくのがすごく良かった。かなえたちの心や人生を前に進めていく。

最後の数10分の会話シーンは何度も観たいな…瑛太の演技はやっぱりすさまじかった。
井浦新も、かなえと向き合って食事するシーンで泣き始めたところで、めっちゃ泣いてしまった。どじょうのたわいのない話をするかなえに妹が重なったのかな。

あと、しっかりリリーフランキーのシーンで何度も笑った。カラオケで大事なこと伝えた後、テーブルのマイクをちらちら見始めたあたりからもうやばかった。そして、そのやばい言動のおかげで、遊園地の色んなとこ行かされるのも違和感なく観れてしまうのもすごい。

全く関係ないけど2年前に禁煙してから、映画の喫煙シーンを観ると無性にタバコを吸いたくなるけど、本作の井浦新のピースを吸うシーンが本当に良くて、また禁煙やめてしまいたくなった。やめないけど。
まるやま

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