まるやま

アイアンクローのまるやまのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

純粋なフォン・エリック兄弟達がどんどん追い込まれていく様が、穏やかな食事シーン(食事シーンすごく多かった気がする)や恋人とのシーンとの対比で、けっこうきつい。

シャワールームでせかされながら1人でしたり、常にプライベートもないような環境で競争させられて、それが当たり前になっている中で、そりゃ精神も壊れると思った。

ケビンが最初から、兄弟と一緒にいるのが幸せって言ってて、ずっと兄弟を心配しているのに、最後は一人きりになって、代わりに死んだ兄弟達があの世で再会してるシーンはもう辛すぎる。

ケビンが、自分の子供たちがラグビーで遊んでるのを観ながら泣いてるの、昔兄弟たちとしたラグビーを思い出してたんだろうなと思ったら泣けてきた。

父親のやばさが表現されてるけど、母親もだいぶやばい。母親も父親側に見える。

「呪い」という、どうとでも取れて、どうにもできないような言葉に、兄弟たちの環境を定義したのも良くない。

ケビンが今幸せなのはせめてもの救いで良かった(最後の家族集合写真、孫の1人?が信じられないくらいの高さに飛んで写ってたのなんだったんだ…)

アイアンクローの技は、昔父親に教えてもらって、友達同士でかけあってたな。痛い記憶が全くなかったけど。
まるやま

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