「キャシャーン」以来の紀里谷和明監督作。世界系終末ファンタジーとでもいうような内容だけど、これは結構好きだわ。やりたいことに尖りすぎて見る人を置いてきぼりにしていた「キャシャーン」に対して、随分と飲み込みやすくなってるし、現代社会を痛烈に風刺しながら、少しの救いと優しさを感じられる話がいい。まあ、ディテールに甘さは感じられるし、ツッコミどころもあるけどね。
しかし、伊東蒼はすごくいい。人生に絶望しながらも、世界の終わりに抗おうとする健気さが感じられる。もう何年かしたら、杉咲花に負けない女優さんになりそう。