BS12で放映していたので鑑賞。
三隅研次と市川雷蔵がタッグを組んだ「剣三部作」の一作目の作品。
のっけから女暗殺者が妾を殺すシーンと、その女の処刑から始まり、何のこっちゃと思ったが、俯瞰のカメラワークとか4Kリマスターのギラギラ感とか、話の本筋にはあんまり関係ないとこでは圧倒された。
何を見せたい、何を描いていきたい、それが本当に分かりにくい作品ではあったね。
三弦の構えも、家族の死と秒で終わる仇討ちも、後々回収される冒頭の伏線も、それほど映画の中の重要な要素の一つとは思えない演出に終始していた。
高倉信吾と言うキャラクターを、悲劇の発信点・円の中心として描きたいのだとしても、さすがに緩慢が過ぎた。