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毒戦 BELIEVER 2のesuranのレビュー・感想・評価

毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)
3.2
おさらいとして前作を観てからの鑑賞だったので違いが明確。

作品としてはスタイリッシュ。ブラック画面の効果的挿入と、地名表記や時間軸の明記。人気作品のそれだわ。スタイリッシュに感じた。お金もかかってる。作風が変わった。監督も脚本も前作と別なのね?

感想。まず内容としてやる意味あったのか首をかしげる。なくてもよかった。前作のラストの直前までの空白の時間を描いているわけだが、実はその間にこんなことがありました、と。…いらなかったかな。

一番残念なのはリュ・ジュンヨルが出ていないこと。2をやる上でキャスト変更は痛い。アベンジャーズのハルクだったりアイアンマンのローズだったりNANAの宮崎あおいだったり…。思いつくのをあげてみたけど、主要キャスト変わると「ん?」ってなる。ん?ってなるだけならまだいいよ。前述の作品も「ん?」ぐらいだったけど、前作はリュ・ジュンヨルで終わって、2はその同じシーンでエンディングを迎えるのに別の人が演じてるってのがもったいなかった。(前作を前日におさらいした影響はでかいかも)

チャ・スンウォンの怪演が相変わらずやばかったのだけが救い。そして出番少なすぎたけどピョンヨハンのかっこよさ。それに比べてこちらが過大に期待した分ハン・ヒョジュはちょっと物足りなかった。汚くみせてるだけで綺麗すぎるというか、何かが憑依するほどの怖さを感じなかった。毒戦はアクが強い演者が多かっただけに残念。

しかし、だ。私はイ先生のことをわかったふりして何もわかってなかった。それを知れただけでも、毒戦2は意味があったのかもしれない。

そして、なんだかんだ一番幸せそうだよなーと思ってた聾唖の二人。前作の最後のシーンでも銃声も聞こえない二人が幸せそうで何よりだと感じていただけに…。今作のラスト、実はこうなっていたのかと思うと哀しくなった。それでも幸せにやっていってくれると信じてる。(感動するとこ間違ってる人)
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