目に見えるものが全てではない
素晴らしいミスリードというべきか。前作のルールはそのままに主人公を若年化することで逆にITリテラシーが高いがゆえの展開を見せていくのが素晴らしかった。情報量も多く画面内でのヒントの描写もかなりあるので観る側は気を緩められないしかなり緊迫感のある展開でめちゃくちゃ面白かった。消す、消さないの攻防というか、どこまでが事実なのか誰もわからなくなっていくのが今作もバチバチに出ていてしっかり引き込まれた。
タネの方に気を取られすぎて前作ほどのリアリティを持ち得なかった部分と、ならではさに欠いた感じは少しあったかなぁ。ガジェットの新しさや時代の変化による取り上げられ方の変化みたいなものにはスポット当たっていて良かったけど、これをやるならあれもやれるのでは？という所にはあまり触れずに行ったので少しフィクション感が強まってしまったようには思えたり。
今思い返すと。。の伏線もたくさん詰まってるし、色々と自分たちの情報の使い方を省みるところもでてくるので学びも含めてとても良いシリーズだと思う。若い主人公なのでより展開をエネルギッシュにしても良かったのではというのは思ったり。終盤ちょっと無理筋を感じてしまった。
テーマ変えずに二作つくれんじゃろー？と疑っていたのでそこは素直に感服。普通にエンタメ作品として仕上がっていたし面白かった。殆ど音楽がないだけに、効果音にこだわりがあるともっと緊張感出るのになぁとは思ったり。時系列がどうしてもブラックアウトでわかりやすさが出てしまっていた。
キャスト★3.7/5.0
ストーリー★3.5/5.0
演出★3.6/5.0
映像★4.0/5.0
音楽★3.4/5.0
プロット★3.3/5.0
バイヴス★3.4/5.0
全体★3.6/5.0
