この間見た「クライシス」が社会派なら、こちらはエンタメ寄り。
オピオイド系の新薬を売るために躍起になる弱小製薬会社で、知識も経験もないのにMRとして働くことになったシングルマザーの物語。
お金のためでもあるけれど、純粋に痛みと戦う癌患者のためでもあったはずなのに、儲ければ儲けるほどさらに強欲になってしまうのが人間の性(さが)ですよね。
実話に着想を得ているらしいです。アメリカのオピオイド依存症拡大の裏には、こんな強欲な製薬会社や医者の影響もあるのかもしれない。
自分が処方するわけではない。目の前で誰かが中毒死するのを見ている訳でもない。
でも自分の利得のために行ったことが誰かの命を奪っている。
正義感だけではない、というところがリアルだった。やはり人には体とお金の健康、両方が必要なんだな。