このレビューはネタバレを含みます
テーマはまさに【孤独】
ずっと一人だった”ハヌーシュ”にとって、
この"痩せた人間”と出会い触れ合ったことで初めて【ふたり】になり
自分も【孤独】であった事に気付かされることになったのだと思う。
他者に攻撃以外の目的で触れられる事がなかったし、
ヒトの触れる行為を理解はしても合理性が見出せなかったハヌーシュ。
始め接触を拒んでいたにも拘らず、
自信も孤独でありそれが嫌だったのだと気付いたとき
他者に身を委ね初めて触れ合い、抱きしめあった。
きっと彼が無意識に探していたのはコレであった。
皮肉にも二人の【孤独】が巡り合わせた奇跡
ハヌーシュが最後心安らかに逝けて良かったと思う。
ありがとうハヌーシュ。
もしかしたらその後自らの子に
”ハヌーシュ”という名を与えたかもしれないなとも思いました。