シャチ状球体

スペースマンのシャチ状球体のレビュー・感想・評価

スペースマン(2024年製作の映画)
3.1
宇宙飛行士に向いてない俳優ランキングがあったら上位に入りそうなアダム・サンドラーが宇宙飛行士役を頑張ってます。
いつも感情を爆発させる役ばかりなのに……。

睡眠薬が必要だったり家族関係が良好ではない人がプログラムの候補者に選ばれるのかという疑問はあるけど、航空技術が発展して各国間の競争がさらに激しくなった近未来にはこういうこともあるかもしれない。

宇宙生物(ハヌーシュ)との遭遇という名のカウンセリングみたいな内容で、ヤコブの結婚生活に対する後悔やレンカとの関係など、孤独な宇宙空間での自省をひたすら見せられる。

ヤコブには関係が壊れかけてるとはいえ一応パートナーがいるし、宇宙ミッションに選ばれるほど優秀だと周りから評価されているのだろうし、何だかそんなに孤独じゃないような……。
人間という種族が他者と強い絆を持つ、という結論が肯定的に導かれているのも他の生物を見下しているようで悪印象。

宇宙規模で展開するには少々ベタな家族愛の物語なので、アダム・サンドラーとかキャリー・マリガンを起用したからにはもっと斬新なものが見たかった……。
シャチ状球体

シャチ状球体