咎

モンキーマンの咎のレビュー・感想・評価

モンキーマン(2024年製作の映画)
4.1
デヴ・パテルといえば社会派のドラマ映画によく出るどちらかといえば文系な印象の俳優でしたが、この映画を観て彼のアクション愛の強さ、インド系イギリス人という自国でも立場的に権力を得るのが難しく過小評価されやすいルーツとそれによる理不尽さや権力者への怒りを体現した正統派の憤怒のリベンジアクションでした。
初監督作品としてとてもレベルが高いと思います。
アクション映画に明るくないので、好きな人には有名作品の二番煎じに感じる所もあるのかもしれませんが、全編バリバリアクションで迫力があって楽しめました。

ただ荒々しさや野蛮さを表現したのかアクションシーンにおけるアップ多めの揺れるカメラワークが結果的に画面を見づらくしてしまっており、少し勿体無いなと感じました。アクション演出は素晴らしい。

立場の弱い男性だけではなく、女性や性的マイノリティが感じている怒りも無視しないでいてくれて良かった。クライマックスのアクションシーンは圧巻!

この映画自体過小評価されていると思います。アクション映画好きな方、過去のデヴ・パテルが出ている映画を観たことある人には一度観ていただきたいです。
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