ご機嫌な黄色

マエストロ:その音楽と愛とのご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

4.0
メイクと演技と本に演出、制作まで盤石で、
それでも一番心に残ったのは撮影でした
光漏れる朝、幕が開き人生は踊りだす

前半モノクロで観る若い彼はアッパーでドリーミーで、駆け足に登っていったのだなと感じる
育む愛も幸福そのものにみえる
後半カラーとなると重厚さを増した愛の物語
主役二人の演技は凄まじく、賞の為の劇場公開と聞くのも納得な、繊細で熱い憑依
ルックも、メイクの力も偉大にYouTubeや朧気な記憶にあるバーンスタインその人そのもの
「復活」のシーンは特に、
神がかった指揮振りを、周到に用意したモーションに憑依にまで高めた感情の演技で、二重の神がかりと音楽そのものの力に圧倒されましたし、
後半のフェリシアの表情にはこちらも息をするのを忘れそうな緊張を強いられました

愛情深く添い遂げた二人
プライベートな空間で無表情になっていっても、呪うように罵っても、夫が卓越した才能で仕事をし輝くのを見れば幸せそうに肯定し誇る妻
愛する人だから赦せるとは限らない
赦せるほど愛せる仕合わせと、
赦せるほど愛される仕合わせを、
見応え在るエンタメドラマとして、素晴しかったです👏

ハッとするような画や展開に、老若テンポの取り方も、クーパー監督、巧いです
……DOLBY〜💦VisionもAtmosもあるんじゃん?💦💦それでバチバチのモノクロ観たかったよ〜💦💦💦
ご機嫌な黄色

ご機嫌な黄色