1978年から活動するパンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリスト・藤沼伸一が、永瀬正敏を主演に迎えて撮りあげた映画監督デビュー作。
1980年代に社会現象を巻き起こしながらも、メンバーのハルが傷害事件を起こして活動休止に追い込まれたパンクバンド「ガンズ」。30年後、リーダーであるアニマルの不純な動機をきっかけに、メンバーのイチが中心となって再結成に乗り出す。しかしリハーサルでは、バンドとしての思考や成長のズレが浮き彫りになっていく。ためらいながらも音楽に居場所を求めて参加を決めたハルは、仲間たちの成長に追いつけない焦りによって次第に追い詰められ、かつてのように酒と女に溺れていく。