Netflixオリジナルの新作。
騎士の家系に生まれた者が学校で鍛えられ怪物から国を守る世界線。
女王殺しの濡れ衣を着せられた騎士志望の若者（だが騎士の家系ではない）バリスターが、ニモーナと名乗る少女と組んで犯人を追い疑いを晴らそうとするストーリー。
絶賛する感想しか見かけないから早速観てみた。
絵が可愛らしくアクションも音楽もテンポが良くてノリノリ！！
そしてクィア映画だと聞いていたからバリスターのことかな？ と思いきや、彼だけではなくむしろニモーナの方だった。
変身能力を持つ＝変身することが自分らしさなのに、それを否定されモンスター扱いされ、かつての親友からも刃を向けられる。
他と違うってそんなに悪いこと？ と悩み傷つくニモーナの姿が、そのままクィアや生きづらさを感じる人たちの表象だった。
前半はポップで楽しかったけれど、中盤からめちゃくちゃ泣いた。
属性の違う相手を知ろうともせず、ただただ排除しようとする愚かさは争いを生むことも描いている。
クィア映画であると同時に、いつどこで紛争が起きてもおかしくない現代社会を的確に表現していると思う。
主人公2人の声をあてているのは、リズ・アーメッドとクロエ・グレース・モレッツ。
リズ・アーメッドの作品選びは本当に信頼出来る。これからも出演作には注目していきたい。
