とある事件の濡れぎぬを着せられた騎士バリスターと、彼の前に現れた不思議な少女ニモーナ。二人が真犯人を探し始めるというお話。
バリスターはたまたま手違いで犯人に間違えられた訳ではなく、どうやら誰かが仕組んだらしい。まさか子ども向けのアニメで主人公が陰謀に巻き込まれるストーリーとは予想しておらず、冒頭から心掴まれました。
この先は犯人捜しのミステリーかと思ったらそうでもない。もちろん、バリスターの濡れ衣を晴らすことができるのかというストーリーでもあったのですが、予想外の展開でした。
これは、バリスターとニモーナの友情の物語。そして、多様性をテーマにした物語。
ニモーナはいわゆる「普通ではない」女の子なんですが、映画を通して終始普通って何?ということを問いかけてきます。
“多様性”がテーマというのはいかにも今はやりのテーマという感じですが、子ども向けのアニメということもあり、押しつけがましくなく、また難しくもなく、子どもにも伝わるわかりやすさが素晴らしい。
“普通”というものさしで縛ろうとする価値観ではなく、物事や人の本質をフラットに見ることができる価値観を自分の子どもにも持ってもらえたらなと思いながら観ていました。
ところで、バリスターがリズ・アーメッドに似てるなと思っていたら、彼が声の担当でした!これって、先に声優担当が決まってそれに合わせてアニメを作っていくんでしょうか?まるで彼をそのままアニメ化したかのようでした。
久しぶりに子どもとの映画鑑賞でした。子どももとても面白かったとのこと。これまで子どもと一緒に鑑賞した映画では、ピクサーの映画が親子ともども満足度が高かったのですが、これはピクサーに並ぶ良作、大満足でした。
2025-69