このレビューはネタバレを含みます
台所にいるコットにショーンが無言でクッキーを置いていくという不器用な親しみ表現、あれは言葉で気持ちを伝えるのが苦手なあの世代のアイルランド人男性のあるあるらしい、監督いわくそういうアイルランドらしさというものを大事にしている映画らしく、塀のような見た目の家とか間取りとかコットが走る田舎の一本道とか雨が降らないとか牛の世話とかジャガイモ主食とか服装とか葬儀とか、色々面白い。でやはり原題The quiet girl の通り無口なコットが、実家でただ時が過ぎるのを耐えるみたいな生活をしていたところから自分へ注目してくれる大人の存在によって無口なりにでも表情や行動が変わっていくさまが良かった。最後のシーンは本当にちょっとヤバい良いです。