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コット、はじまりの夏のhonanaのネタバレレビュー・内容・結末

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コットを迎えるアイリンおばさんは、車のドアを開けて、コットの視線に合わせて身をかがめる。決して上からではなく、同じ視線で寄り添う物語のはじまり。
髪をとかす、慈しみながら。はたと考える自分の娘の髪をとかしてあげたことが、あっただろうか。いつもショートカットにして、手間のかからないスタイルにさせていた。いま思えば、後ろめたくもあり、なんともったいないかけがえのない時間を逃したことか。
並木をかけるコット、きっと早く走れると見抜くショーンおじさん。コットの心と体が解けて、走る彼女の頬が赤く染まっていく。
多くを語らなくても、急がなければ、心を通わせる方法はあると映画は語っている。
来年の夏は、さらに自信をつけて成長したコットがアイリンとショーンのもとを訪れるはず。
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