このレビューはネタバレを含みます
アイリッシュ映画
ワンカットの長さ
照明の効果よりも自然光を重視してる?
食事と木漏れ日
コットは言葉にする代わりに走った
大切にされている感覚は無いのにunderratingされながら暮らす毎日が、ちょっとずつ喉を絞めて、ちょっとずつ言葉が出なくなる。教科書を音読する時も。
黄色いワンピースを派手だと言った近所のおばさんは、バターかマーガリンどちらを使ってるか聞いてくる。「そういうこと」を気にする人もいる。
姉妹とはずっと距離があって、ひと夏ぶりに帰ってきた娘にハグのひとつも「楽しかった?」のひと言も無い両親だけど、最後はほんとうにそんなことどうでもよくて、どうでもいい代わりに、お肌に良い井戸の水とか、キッチンで額を寄せ合うおじさんおばさんとか、納屋掃除の競争をしたこととか、そういうことを思い出してコットは走ったんじゃないかなと思う。
ずっと締まっていた喉は少しずつ解放されて、言いたいことだってあるけど、その瞬間はいつも郵便受けまで走るみたいに駆けて行ったのかな