柊

アダマン号に乗っての柊のレビュー・感想・評価

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)
3.3
アダマン号が想像よりずっと大きくて素敵な船だった。窓の開閉が平安時代の蔀戸みたいだったなぁ。

アダマン号に乗り込んでくる人々はみんなそれぞれ精神疾患を抱えているが、それぞれが自分につてとても良く理解しているのが印象的。
そこにはもしかしたら虚構もあるのかもしれないけれど、自分の成り立ちをちゃんと自分で語れているのがいいなって思った。
それはきっとこの船を運営している病院の先生方との関係性から生まれてきてるのかなって思う。
薬でコントロールされているのだろうけれど,この船の中には諍いがない。みんな好きな事をしてそれぞれが居場所を見つけている。
でもその背景には、頼れる親や肉親がいないと言う人も多いようで,それはちょっと切なかったな。

それにしてもみんなオシャレで自由。歌の歌詞もとても良い。
大きなうねりが無いので,若干退屈感はあるが、穏やかだなぁって感想です。
柊