私的史上No.2作品。25年を経て色褪せるどころか改めて素晴らしさを実感する作品です。海底で朽ち果てた船内がかつての豪華客船のダイニングルームに蘇るシーン、モネの睡蓮が浸水してきた海水の中を漂うシーン、息で曇った自動車の窓に突然現れるローズの手のひら、そして、映画を観ていない人も知っている舳先でのローズの飛翔ポーズシーン等々の映画でしか表現出来ない美しいシーン満載。1つとして無駄なカットの無い完璧に削ぎ落とされ尽くした195分です。まだCG技術に限界があった時代でしたので、実物大のタイタニックのセットを作ったり、ミニチュアセットと役者の合成をしたりとかなり人手に頼った撮影がなされた様です。それだけにタイタニックの沈没シーンはCGやVFX画像には無いリアルな臨場感に溢れています。正に不朽の名作。期間限定上映の為どの劇場も満席で、観ることができなかった方が多数出たのは本当に残念です。
