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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのlienのレビュー・感想・評価

5.0
内容も結末も全て知っているのに、頬を伝う涙が止めどなく溢れて3Dメガネを濡らしてしまった。
グランシアターにしたのでリクライニング機能があって足を伸ばして鑑賞することが出来、最高の環境だった。

正直なところ、どこから感想を述べたら良いのか分からないくらい感情が追いかけて余韻が広がる。
公開してから25周年ということでリバイバル上映されるに至ったが、何故3Dなのだろう、と疑問に思っていた。
映画を3Dで観たのが〝ガリバー旅行記〟以来で、あまりにも3Dとしてのクオリティの低さに驚き、今回もさほど2Dと変わらないだろう、とたかをくくっていたが今回は全然違った。まず、奥行が映画の中で生まれ、前方にいる人物と後方にいる人物とで立体感が違う。その上濁流は実際にこちら側に襲ってくるように見える。自身がこのTITANIC号の客員として乗船している気持ちになれる、このような映画体験ができたことに感謝。

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ジャックとローズとの出逢いは必然で、そして運命だったと思う。
ジャックの誰にも媚びない正直さと、自由な生き方に惹かれる。
氷河に船が接触し沈み行くタイタニックを目の前に絶望の淵にいる人々の中でジャックは自分が死ぬ最期の間際までローズを懸命に励まし続け、「船の切符は人生最大の贈り物だ。君に出会えたから」と心の底から感謝と愛を伝える姿に涙が溢れた。

時計台の時間はタイタニック号が沈んだ時間になっており、ローズとジャックが再開できたラストに感動した。

テレビでタイタニックを観た時、当時映画館で観られた人を心底羨んだ。
そのため、映画館でタイタニックを観るという長年の夢を叶えることが出来て本当に嬉しい。
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