パスト ライブス／再会のchanmasuのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマーからのパストライブスはナイス選択でした。チルな劇伴に綺麗な画を楽しみつつ、ストレートに感情を表現できない彼らのドラマに悶える。
グレタ・リーの表情、素晴らしい。映画は何の為にあるのか？素晴らしい役者の演技(表情)を見る為です！ガキの頃の恋を忘れられず、電話かけちまうって岩井俊二臭いんだけども、これが綺麗な撮影とチル音楽によって脱臭されている。アメリカに行った彼女と子供の韓国人としての彼女のアイデンティティが同居していて、それが彼によって解放？されていく。人の複雑さ・矛盾した行動を見ることが映画を観ることの一つの動機になりつつある。伝記物もそうで自分が観たいのは英雄譚ではなく、矛盾にまみれた1人の人間なんですよ。この映画もそんな事を浮かび上がらせていて大好きな一本に。何となくの関係でそれが情熱的な相手より長続きしてしてしまう事は多分ある。可笑しくて、人間が愛しくなる。ラブストーリーに求めている物ですわ。