自分の人生の中で大切な作品になった。という感想をよく聞いていたけど、その意味が分かった。ラストシーンが素晴らしすぎて立てなかった。自分の人生を振り返り、何かを納得し、今ここにある現実と向き合う時間だった。
移住した時に思い描いていた未来か、満足しているかと問うシーンが出色の出来。
バーのシーンはグロテスクな感動があった。
ビフォアサンセットとビフォアサンライズでもあるし、秀逸な初恋の話でもある。
恋愛どうこうではなく目の前の相手の人生をありのまま受け入れること。
見送る直前、あの分かれ道のカットを入れる判断をした人が優勝。次の人生に進む瞬間、相手と別れるだけでなく、さよならを言えなかった子供時代の自分に決別するのだなと思った。それを待ち、抱き寄せるアーサーの尊さに震えた。