シネフィルFUKUHARA

パスト ライブス/再会のシネフィルFUKUHARAのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Past Lives(前世)は信じないけど「もしも、あの時、ああしてたら」は考える。
「ヘソンは中国語よりも英語の勉強に方向転換すればよかったのに。そしてNYに行けば、、」と自分事の様に見入った。
しかし相変わらず「引きずる」のはだいたい男だ。
ノラ(ナヨン)は子供の頃泣き虫だったが、自分の道をしっかりと進み、実家暮らしのヘソンとは違い国境を越えアメリカで仕事をする。しかし元々のきっかけは両親の都合だ。もし両親が韓国から出なかったら、、、当時の韓国が芸術に対して閉鎖的でなかったら、、、
時代背景も面白い。
今作が長編映画監督デビューとなるセリーヌ・ソン(1988年 生まれ)が、12歳のときに家族とともに海外へ移住した自身の体験をもとにした映画らしい。
ほとんどの構図が、左側がヘソンで右側がノラになってて反転するシーンに意味があるそうな。
ラストのタクシーか来るタイミングは演じてる二人には知らされて無かったらしい。
そういえば後半ずっと泣いて鑑賞してる方が後ろの方にいた。

セリーヌ監督の次回作『Materialists』(ペドロ・パスカル、ダコタ・ジョンソン、クリス・エバンス出演)が決まっている。脚本もセリーヌだ。
※マテリアリスト(materialists):物質主義者や実利主義者を意味する言葉。

シャロン・ヴァン・エッテン
♪"Quiet Eyes"
https://youtu.be/BPt0xSNfwCs?si=dw0kAeqmPslUvXlo