このレビューはネタバレを含みます
とっても良かった！
言葉で表したら、惹かれあっていた幼馴染の2人が大人になって再会して...🫂みたいな、よく聞く物語なのに何故こんなに観れてしまうんだ。演出過多な感じもなく自然なのに物語としての純度が高い。
けどすんごいしんどかった....私はララランドのラストも非常にしんどかった民なので、この手の話は総じてしんどい。苦しくて切ない。
かつての恋愛感情を超えてまた別の関係値を築いた経験がろくにないからなのか、ノラとヘソンよりもアーサーの方に感情移入しちゃう....。
アーサーがあんなに赤裸々に嫉妬や執着ともとれる自分の気持ちを開示してくれた次の日に、よくもまあ自由の女神なんて見に行けるもんだね?!?!と取り乱しちゃったわ...しかも、自分のわからない言語で寝言を言う君を見ると不安になる（意訳）とも言われたのに、そのアーサーのわからない韓国語で盛り上がって見つめあっちゃってまあ....私だったら帰宅した後にまじ大喧嘩なんですけど?!?!?!
でもこの物語の登場人物は皆さん弁えていて穏やかな人間なので喧嘩にはならなかったし、たぶんノラとヘソンはもう二度と実際に会うことはしないんだと思う。今世ではお互いに別々の人生を歩むために、あの2日間が、あのウーバーを待つ間の数分が必要だった。
ポスターのシーンとバーでの視線の演技が凄くてさ、もう明言せずとも視線を交わした時点でわかってるの。あ、もうないんだ、お互いにもう恋人へ進むフェーズじゃないんだって理解しあったのが伝わってくるのが凄い。そんで野暮な事も別に言わないの。すぐ大人同士のじゃれ合いになるの。でもさ、それってさ、なんか愛じゃない？初恋が愛へ変わったんじゃない？もしかして、恋人になるよりずっと難しくて尊いことなんじゃない？？？し、しんどい....となりました。
アーサーの困ったような眉毛が愛おしかった。
