Breminger

サウンド・オブ・サイレンスのBremingerのレビュー・感想・評価

2.4
音を立てたらダメな系のホラー映画という事で、場内が静かであってくれーと願っていたら基本静かで助かりました。

怖くないホラーでした。テイストとしてはJホラーに近いタイプで音で驚かすというよりかはジワジワっくるタイプでしたが、だいたい展開が分かるのでその辺傍観しながら観れる作品でした。

主人公の実家で両親が怪奇現象にあって2人とも怪我をしてしまい、家に帰ってはダメとお母さんに言われますが、まぁ特に理由もなく家に戻る時点であーダメだこりゃと思ってしまいました。何か紆余曲折あってから家に戻って欲しかったです。

音が鳴っている間に姿を現す女性や子供の霊、男性の霊は首を絞めにかかってきたりと、音がトリガーになっているのが特徴的ですが、いかにもなトラップが仕掛けられていたりして、そこ引っ掛かるなよってところにしっかり引っ掛かるのでお笑いか!とツッコんでしまいそうになりました。

怪奇現象の原因が騒音嫌いの家族の長で、21:30以降に少しでも物音が鳴ったらブチギレるという、おそらく戦争で耳をやられてしまったんだと思うんですが、それならなんで家族団欒で飯を食おうとするのかというところに疑問ができてしまい、鍋のカツン音とかであんなうなされるんなら、もう日常生活何も手につかないじゃんとモヤモヤしてしまいました。

ラスボスを倒す時に家族+エマの絶叫で倒すのは新鮮で笑ってしまいました。こういうのもっとあれば楽しめたのになーとは思いました。

家族での霊騒ぎが落ち着いて、原因の一つになったラジオがチャリを盗んだおっさんが持っていって、呪いはまだ残っていたーみたいなラストかと思いきや、ラジオが骨董品屋に売られて、別に電源も入らないから放置された挙句、その店主が持っていた絵から手が伸びてなぜか吸い込まれるという全然違うものを始めてしまったので、これは一体何をやっているんだという気分になりました。

今作のよく分からん縛りとして、夜中でもなぜか明かりを付けずに真っ暗なまんま過ごしていて、もしかして電気通ってないのかな?と思ったら普通に洗濯機は動いてましたしで、予算的な問題なのか雰囲気作りなのか、そこに引っかかってしまって集中力が削がれたのも今作にのれなかった要因の一つだと思います。

同時期にやる未体験ゾーンの映画たちの枠に入っても違和感ないくらい没個性ホラーでした。頭空っぽで観れるのは良いんですが、行き当たりばったりな作り方はなんとも…。複数監督はこれがあるんですよね…。
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