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青春18×2 君へと続く道のBremingerのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.3
自分はまだ日本から出た事が無くて、海外にまず行くなら台湾と決めていつつも中々行けず(パスポートめんどくさそうとか向こうの言葉喋れないなとか諸々)ですが、映画の世界はそういう異国の地へと連れて行ってくれるので擬似旅行としても楽しめるのが好きで観ているというのもあります。

そんな中で日本と台湾の合作映画、しかも清原果耶さん主演ときたらそりゃ観に行かにゃなという事で鑑賞。GW最終日というのもあって激混み、座席ガチャは…まぁハズレでしたね。残念残念。

そんなことは置いて作品はとても良い映画でした。淡くて実らない切ない青春映画だけど、映像の美しさやキャストの演技の良さもあってじんわり沁みる作品に仕上がっていて好みでした。

台湾のレトロな風景、美味そうな食事に人の温かみ、日本と近しい部分があるからこそまったりできる時間が流れていてとても素敵でした。
日本の風景は雪と桜。改めて日本いいものを四季に取り込んでるよなぁってなりました。美しかったです。

後半の種明かし、まぁ病気ものだろうなという予想はついていたので、アミがそうだったというのは予想の範疇だったのでガックシとまではいきませんが、やはりこれかという感じは否めませんでした。
ただ展開的にグダグダはしてなかったので、そこんとこはまだ良かったです。

主演のシュー・グァンハンさんは今作で初めて拝見したのですが、18歳と36歳の時の演じ分けが本当にお見事で、活発さと疲れた雰囲気を織り交ぜていて素敵な方だなぁってなりました。
清原さんの演じるアミがこれまたキュートでいて、どこか悲しげな雰囲気も合わさってやっぱこの人好きだわ〜ってなりました。

エンドロールでミスチル流すのいいねぇ!ってなりたした。話題には出していたので、どこかで流れるかなと思ったら物語を締めた後に流すのは見事にジーンときました。歌詞を一つ一つ追って作品の情景が浮かぶのも良かったです。

恋愛映画だけど直接的な感情ではなく、目と目合わせて笑い合って泣きあってという感じの美しさがたまらなかったです。もうワンパンチ欲しかった感は否めませんが、とても心地の良い作品でした。
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