Aki

ソウルメイトのAkiのレビュー・感想・評価

ソウルメイト(2023年製作の映画)
3.9
原作映画は未見。元の映画ではネット小説を題材にしていたが、本作では絵画に置き換わっている。


ソウルメイトという題とキービジュアルから読み取れる情報から、冒頭の流れは親友だった人と疎遠になっている様子が窺える。そして、その親友の不在が謎として引っかかりとなり、物語が展開する。

いい映画だと思いながらも個人的には鑑賞に対してのテンションが上がりきらない感じだった。若干話を追うのに苦労した部分があったりした。


雑貨屋?でピアス穴を開け棚の商品を落としてめちゃくちゃにした後、街中を走り抜け逃げる彼女たちは(道徳的には良くないさそうだけど)クソガキ感すら清々しく見えて良いシーンだった。


バスルームのシーンはまさに愛の告白だったわけだけど、つまり恋愛関係の介在しない(してもしなくてもいい)パートナーとして2人が歩む選択肢があれば(最後にそれを選ぼうとしていた様子があったが)それが本当に2人が望んでいた未来だったのかもしれないなと思って切なくなった。
結果的に2人が共作するかたちで完成された絵は、2人の互いに大事にしていた夢が混ざり合った作品となり真実にソウルメイトになった、結実した作品なのだろう。

ラストでバイカル湖にいる彼女の姿は、自由に生きると決めたその魂の行き着いた先の景色だったのだろうと解釈した。



今ふと思い返すと亡くなったエンドだと思っていたけど電話に着信があったよな……。
解釈はそれぞれで、ってこと?
答えはあるんだろうか、モヤっとする(評価がマイナスになるわけではないけど)。
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