アップリンク吉祥寺
2024年劇場鑑賞 31本目
2022年2月、ロシアがウクライナ東部ドネツク州の都市マリウポリへの侵攻を開始直後にAP通信のウクライナ人記者ムスチスラフ・チェルノフと仲間が現地へと向かい撮った20日間の記録。静かな街があっという間に戦火にさらされ惨状に。戦争の現実。たった20日間でだ。
暗澹、憤り、憤慨、落胆、悲しみ、怒り
....なんだ!?どんな言葉でも言い表せない、言葉になんかできない!!
侵略が始まってすぐの頃はインターネットで情報を探し読み、マリウポリの病院(産科)が砲撃を受けた時には強い衝撃と怒りを感じた。
あのマリウポリの産科の砲撃の現実をチェルノフのチームが撮ってくれていたのか..
しかしその後流れてきたそれがフェイク動画だとかロシアの情報操作に驚いたり惑わされたり、何が真実なのかも分からなくなって..
そのうち長く続くこの戦争に対して、怒りや悲しみ、関心が前より薄くなり、遠い国のどうしようもないことだと考えることも少なくなっていた
警察も医者も皆がこの現実を撮れと言う。そして世界に伝えてくれと。
そう、私達は何もできないかもしれないけど知ろうとしなくては
関心を示して
戦争を非難しなくてはいけない
劇場を出たら、まだ外は明るく日差しが眩しくて連休を楽しむ家族連れやカップルが街に溢れ、皆楽しそうな笑顔..今観たばかりのマリウポリの人々の恐怖と悲しみの表情が重なるわけもなく、現実が追いつかない
平和を願う全世界の人に
改めて、今、この映像を観てほしい