このレビューはネタバレを含みます
能と歌舞伎と西洋音楽。
エノケン目的で鑑賞。
レコードでは沢山聴いているが、動くエノケンは僅かしか見ておらず、こちらの作品は初見。
最初、大河内傳次郎の弁慶は、やや背が低いように思えたが、人間の器の大きさが2メートル超級だった。
これを戦時中に撮影していたと言うのだから驚き。
フィルムが貴重だった為に短時間の作品との事だが、随所で笑えて、フルコーラスにも迫力があり、見応えは十分にある。
この映画のテーマは賢君忠臣ではなく、険しい道を争い以外の方法で切り抜ける事、立場に関係なく意見が言える事、なのだと考える。
ラストのエノケン六方がまた最高。