Arata

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのArataのレビュー・感想・評価

4.5
4月上旬、新宿のTOHOにて妻と鑑賞。

昨年末に妻と映画館へ行き、妻の提案でポップコーンを購入。
味は、スーパーやコンビニでもよく見かける、青地に白の縦縞模様でお馴染みの「マイクポップコーン/バターしょうゆ味」を選んだ。
袋で買って食べてももちろん美味しいが、出来立てのほんのりあったかいポップコーンから感じるバターしょうゆの味は本当に美味しく、また食べたいねと度々話題にあがっていた。今回は、どちらかと言えば、ポップコーンを食べる「口実」として映画館へ足を運んだとも言える。

鑑賞する作品は、幾つかある候補の中から、最もポップコーンを食べながら鑑賞するのに相応しいと思えた、今作「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」を選んだ。

採点に関しては、ポップコーンのお味も加点させていただいた。


【あらすじ】
割愛。


【感想など】
今作を鑑賞するにあたって、前作の鑑賞や過去作の復習などは行わずに、フラットな状態で鑑賞。
尤も、過去作に関しては、レンタルビデオや金曜ロードショー的なTV放送などで、何度か観ているので、ニューヨークが舞台で、ゴースト達が悪さをし、そこにゴーストバスターズの面々が立ち向かい、無事事件を解決する、と言う様式は把握してはいる。
鑑賞後、前作を鑑賞済みだった妻は、今作との関連する場面が幾つもあった事に気付き、そこがまた楽しかったと話していたので、前作と過去作2本を数日かけて鑑賞。リブート版の鑑賞は、今回は見送った。


今作は、過去最大級の強敵のゴーストとの対決で、前作から活躍するメンバーを中心に、過去作の主要メンバーを加え、更に新たな協力者も交えての総力戦の面白さの他に、仲間の大切さ、友情、そして家族愛をテーマに描かれており、思いの外感動的なストーリーでとても面白かった。


ビル・マーレイ氏演じるベンクマンの、作品に緩急をもたらす存在感は唯一無二。
それに加えて、クメイル・ナンジアニ氏演じる自称火の王ことナディーム・ラズマディの存在が、ベンクマンの上位互換、-もしくは下位互換笑、と言っても過言では無い程の緩急の振れ幅で、観ていてとても面白かった。
ローガン・キム君演じるポッドキャストと、ダン・エイクロイド氏演じるレイ・スタンツのコンビもとても良い。


クレジットには2022年に亡くなった、1984年の初代の「ゴーストバスターズ」、1989年の「ゴーストバスターズ2」などで監督を務めておられたアイヴァン・ライトマン氏へ捧ぐとあった。

ラストの、チェス好きのゴースト「メロディ」のセリフが印象的。
このセリフは、アイヴァン・ライトマン監督からのメッセージとも受け取る事も出来、感慨深いものがあった。


【総括】
独特の世界観は映画ならでの創作感あふれるもので、それがまた良い。

魅力的なキャラクター達と、素晴らしい映像技術、エンターテイメント性が高いだけで無く、友情、愛情、成長など、メッセージ性もしっかりと感じられる作品。

今作鑑賞にあわせて、前作や過去作を鑑賞すると、より面白みが増すのは間違いないが、未鑑賞でも置いてけぼりにはされる事が無い丁寧な作りとなっている。


そして、今回もポップコーンは美味しかった。
Arata

Arata