虎の尾を踏む男達の作品情報・感想・評価・動画配信

「虎の尾を踏む男達」に投稿された感想・評価

arch

archの感想・評価

3.8
能の動きを取り入れて、歌舞伎「勧進帳」を基に作られた1時間程の作品。
そういえば勧進帳ってこういう話だったなと思い出しながら観ていったが、本作はかなりコンパクトな作品であった。
公開と製作に戦後故に7年程空いたらしいが、一応の製作上の前作である「一番美しく」と比べるとセット感が強いのがそう印象づけさせるのだろう。
能を取り入れたことで和風ミュージカル感は特徴だが、まぁ特に褒めるところはないかなと。
ジョウ

ジョウの感想・評価

3.5
強力を演じた榎本健一さんの表現力が凄い。
表情も体の動きも言葉も喋り方のテンポも圧倒的だった。
正直作品としてはセリフに昔の言葉が多く、録音の質も低いからか何を言っているか分からない場面も多い。
ただとにかく演技が凄かった。
イシ

イシの感想・評価

4.9
舞台の映像見てる月間なんやけどそれに飽きてきたので見ました! 舞台関連作!

やっぱ大河内さんの弁慶かっけーっす。
勧進帳読み上げといいさー…。
義経を叩かなあかんときなんかこっちまで胸が苦しくなるし!

邦画の中ででも、カエサル黒澤の作品の中ででもかなり好き! 『羅生門』の次くらいにすき

チャンバラものより、リアリズム人情ドラマより、原作の良いとこだけ取ってシャっと映画にしました! みたいなカエサル映画の方が好きやな~と思いました☆
映像におぼれてなくてかっこいいパロディって感じもよき!
すき☆☆
この手ではない、弓矢八幡の手かぁ。。
手かぁ。。。

短いけどとても味わい深い。
スター

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4.0
 良かったです。終戦直後に完成したとは思えぬクオリティ。弁慶が知的な人物、義経がなよっとしてたのが、個人的には意外でした。
koyamax

koyamaxの感想・評価

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能の演目「安宅」から、歌舞伎の演目「勧進帳」。
映画化したものが今作だと知ったので鑑賞。

演目自体が古典でもあるので、全体のあらすじを知った上で観るほうが理解しやすいかもしれません。台詞も聞き取りづらいところがありますので(^^;

平家討伐後、源頼朝から追われる身となった義経と家臣、弁慶ら一行。
変装して奥州へと向かう。途中にある警護の厳しい関所を、正体がばれずに無事通過できるのか?

サスペンス要素が強い内容で、緊迫感のある展開です。

山伏の変装をしている一行に対し、最初から疑っている関所の警護たち、その緊迫した事態をどのように切り抜けるのか。というのがみどころ。
弁慶と訝しむ富樫との心理戦。剣は抜かずとも水面下での白熱の攻防が展開されます。


話は昨今のエンタメと同じ形を持っているといってもよいと思います。


流れの中では「勧進帳」が一つのクライマックスですが、
この物語で描かれるのは、サスペンスのさらに先にある思い。
義経と弁慶、言葉を交わさずとも感じる二人の強い絆。
それを察する警護の富樫の深い思い。。
人を思う感情の機微。古びていません。

古典の強度を改めて感じます。

映画としては、コメディリリーフであるエノケンの存在がポイントになっています。表面的にはわかりずらい心理描写に対して、動的なリアクションで反応するので、彼の目線を通じて物語に入りやすい形になっています。
総尺70分もないと思うので、黒澤映画としても入りやすいかもしれません。
兄の源頼朝に追われた義経一行が、虎の尾を踏む気持ちで関所を通過する姿を描く。

北陸道を奥州へ向かって歩く山伏姿の義経一行。この先にある安宅の関では地頭富樫左衛門が一行を捕らえようと待ち構えていた。

関所には既に7人の作り山伏という情報が入っているが、進むも退くも袋のネズミと悟った一行は、正面からの突破を決行。

厳重な警備で固めた関所を守る富樫は、義経一行に対して本物の山伏か否か問い詰め、猜疑心の強い梶原の使者は、一行の一挙一動に目を見張る。

押し付けられる無理難題、畳み掛ける口撃、射抜くような視線、わずかな綻びも命取りとなる緊迫した状況の中、その場の機転でピンチを切り抜けていく弁慶。

特に勧進帳の読み上げはハラハラした場面で、堂々たる態度の弁慶に対して、おどおどした強力の表情が滑稽だった。

エノケンこと榎本健一が演じる強力は、静寂の中に騒々しさ、緊張の中に緩和を与える存在で、終盤の舞いは実に愉快だった。

能、歌舞伎、ミュージカル、時代劇、それらの要素を取り入れたスリリングな突破劇だった。
Soh

Sohの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ミュージカル風とのことだけど、歌うのは出演者とは限らない

音楽おっきくして台詞潰すの面白い!上手いこと弁明してますよ〜内容はどうでもいいですよ〜ってかんじ

剛力の小物感がとてもいい役
山伏って装束的に神道かと思ってた

勧進帳
判官 ホウガン→義経
義経弁慶の関所越えの巻

大河内傳次郎の迫力がたまらない
勧進帳読み上げのハラハラ感がまた良いね
強力のエノケンもキャラが立ってて芸達者っぷりがさすがの存在感
歌舞伎の勧進帳にはないであろうコミカルさ、ユーモアをエノケン強力で織り交ぜて観やすい娯楽としての映画に昇華させてる
ropi

ropiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1945年、終戦の年に作られた作品。敗戦国である日本では検閲に引っかかり上映禁止とされていたが、後に米進駐軍が上映OKを出したとか。
有名な義経一行の関所越えを題材にした作品。

殺陣もなく淡々と進んでいく。たまに話の筋に沿った歌が流れるのだけど、これが能で流れてるようなやつで堅苦しい。弁慶の歌舞伎調の台詞は聞き取りにくくて言葉も難しい。ほかの一行はほとんど台詞がないので何だかお硬い雰囲気なのだけど、ひょうきんな強力が飛び出しては笑わせてくれるので退屈にはならない。強力がどこでどう出てくるか楽しみにしながら観ていた。

夕暮れの中、誰もいない野っ原を強力が駆けていくラストシーンはどこか暗くて寂しげ。終戦直後の時代色が反映されているのかな…

まず観る機会のないエノケンの百面相&猿のように軽い身のこなしをこの目に焼き付けました。
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