虎の尾を踏む男達の作品情報・感想・評価

「虎の尾を踏む男達」に投稿された感想・評価

思ったより普通の勧進帳でした。強力役にエノケンを配し、笑わせにかかってますが、たいしてハマらなかったです。他のみなさんがずっとしかめっ面してますから、いい箸休め的な感じで良かったんですがね。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
終戦直後の1945年9月に黒澤明監督が「勧進帳」をベースに撮りあげた時代劇。歌舞伎では出てこない強力役をエノケンが演じ、それによって娯楽作品の要素が強くなった一作。黒澤時代劇の原点が観れて良かった。
この強力やけに面白いリアクションして目立ってるなぁと思ってたら、榎本健一なのか。さすが。

弁慶役の大河内伝次郎の迫力がすごい。
義経の近臣6人の動きが揃っていて上品。

1945年戦争末期にこれを作っていたってのも興味深い。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.8
黒澤明、1945年の敗戦から1ヶ月ぐらいでこんな映画作ってることにマジでビビる大木。戦争や貧困なんかに負けてたまるかというクリエイターならではの熱い思いを感じる。歴史の本ではほんの一瞬ぐらいしかでてこなかった(はずの記憶がある)弁慶と義経の関所ごえがまさかこんなにもスリリングだとは恐れ入る。弁慶の男気溢れる忠義ぶりよりもエノケンの道化っぷりがサイコー。若干「乱」のピーター思い出した
■2回目(2015/4/13)
緩急の差

厳しい場面、面白い場面の
メリハリが凄い面白い!

黒澤作品の中では、
有名な方ではないかもしれないが、
非常に好きな作品の1つだなぁー


■1回目(2015/3/26)
60分近くの短い作品だが、
シリアス、コメディ等、
見所満載な内容!

いわゆる娯楽映画なんだけど、
無性に記憶に残るなぁ~
よ

よの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

黒澤映画その3

短めだったのでついで。

「姿三四郎」と「1番美しく」もそうだったけど、遥か昔の映画なのに見ているうちに段々と引き込まれてしまう。

昔の言葉の言い回しが多く下手すると飽きてしまいそうなのに、今見ても見入ってしまう演出力がすごい。
特に弁慶と冨樫の攻防のシーンは息を飲んで見入ってしまった。

榎本健一のキャラクターが良いアクセントになっていたが故に(時間が短いっていうのもありそうだけど)飽きずに見られた。その他の俳優の演技も個性豊かで見ていて楽しい。
こんな昔の映画なのに笑っていた自分にびっくり。
KOU

KOUの感想・評価

3.5
1945年製作ってだけで何処か感慨深い。
黒澤明っぽくない手法が用いられている所が特徴的。
話自体は単純で、関を超えられるかの攻防戦。一難去ってまた一難の構成は1時間以内と短めな作品ではあるが、それでもハラハラする展開を生み出す。

表情豊かな演技が楽しい。
黒澤明が、数人のクローズアップを素早く切り替えてゆく市川崑みたいな手法をやらせたことがあったとは思わなかった驚き。

あの有名な勧進帳のストーリーに加えて愛嬌たっぷりのエノケン演じるオリジナルキャラクターが、ジャージャービンクスみたいなコミカルさで良い味出してた。
勧進帳

エノケンさん出てます。

大河内伝次郎さんは、
木久扇師匠の物まねでしか存じ上げてなかったので、新鮮でした。

主人を打つ辛さ、武士の武士たるところが、良かったです。
まず、常陸坊が弁慶(武蔵坊)に見えた。

黒澤作品の中では最も語られることもなく。内容も含め大いに地味な作品だとは言える。
しかし、まさに泥沼状態の戦争末期。
まさに撮影中に終戦を迎えた、というぐらいのその状況で、これは、なかなかに反権力な内容ではないかと思う。

時の権力者、頼朝に逆らい逃げる義経一行。
それに随行する強力(ごうりき)による道化。つまりこれは晩年の「乱」じゃないかと思う。
また、ある運命を共にする、という部分では「影武者」にも通ずるし、そういう意味で色々興味深いと思った。
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