地域医療のドキュメンタリー映画。
人口がおよそ5500人の奈良県明日香村で訪問診療を続ける医師、看護師を追う。話の中心にいるのは医師の武田さんなのだが、訪問のたびに「ここがよくなってますよ」「まだまだこれからよ」と前向きな言葉を投げかけている。〇〇へ行きたいと相手が願えば連れ立って出掛け、グリーフケアにも力を入れる。
人口が多いと、どうやっても流れ作業にならざるを得ない。都心部では最新医療は受けられても、思いを寄せる暇は与えてもらえない。
でも人の最期を看取るとは、相手を尊重し徹底的にそばにいる態度そのものではないだろうか。
特段何かが起きる映画ではないが、大事なものは教えていただいた。
