みーすけ

コヴェナント/約束の救出のみーすけのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.9
ジェイクが劇場予告で
「こんにちはJAPAN!観てね!」って言ってたので 観ます!ってなったやつ。観てよかった。
アメリカ軍に協力したアフガン人とアメリカ軍兵士の熱い絆を描いた作品。
ガイ・リッチー作品ながらいつもの軽妙なやり取りとは違う重厚なヒューマン映画で正直驚いた。
山場は2つ。
タリバンの攻撃で重症を負ったジェイク演じるキンリー曹長が、通訳のアフガン人アーメッドに助けられ、信じられない過酷な状況から生還するのが第1の山。
しかしアーメッドの行動はタリバンの逆鱗に触れお尋ね者になってしまう。そんな彼を今度はキンリーが救出に戻るのが第2の山。
アーメッドを演じるダール・サリムがとにかく素晴らしい。
主役のジェイクを完全に食ってた。ジェイクの演技は相変わらず素晴らしいのだが、今回はダール・サリムの存在感が映画を引っ張ってた。
イラク生まれのデンマークの俳優さん。目で演じる人だな。ぜひ彼の演技を見てほしい。
本作主人公二人の絆は確かに感動だけれど 裏テーマというか、ガイ・リッチーが真に伝えたいのは、アメリカ軍に協力した多くのアフガン人が使い捨てられ殺され、今も大勢がタリバンから身を隠し逃げているという残酷な現実を知らしめる事だろう。
鑑賞後に現在のガザの事など もやもやと考えさせられた。
どんな戦争もダメなんだよ。戦争に大義など無いんだよ。
みーすけ

みーすけ