アンソニー・マンのような高低差際立つロケーションは良いがこのシーンはそこまでノレず。むしろもはや高低差とかではないバカデカ斜面を滑り降りる(神代辰巳『青春の蹉跌』×10みたいな)場面の方に即物的な興奮を感じた。あとその高低差シーンとの対比でいえばラストの橋の平面性が際立つ場面の方が好き。地上のタリバンに対して戦闘機でチャチャッと済ましてしまう非人間的なアメリカ軍の攻撃による文字通り暴力的な幕引きとエンディングのテロップから感じるのは日本語のコピーにあるような「感動作」ではないということだが……。