ゆば食べたい

コヴェナント/約束の救出のゆば食べたいのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.9
オペレーション・フォーチュンからの戦争映画!?
一応サラッとアフガン情勢のおさらいをしてから鑑賞。

もう心臓バクバク。
どこまででも追われる。逃げる。隠れる。
ついさっきまで話してた相手が、いとも簡単に物言わぬ肉塊になるあの生々しさ。
自分も現地にいるような緊張感。すごい。

それから命懸けのUber編。
基地まで約100km(直線距離にして大体東京〜沼津くらいらしい)。
荷物は動けないムキムキ成人男性。
通れるのは山道のみ。寒暖差も激しくて夜は凍えるほど寒い。
加えて常に追われているので、体力・精神共にどんどん削られていく。
アーメッド!!!!と何度叫びたくなったか。もらい泣きしそうだった。

2人の関係を「友情」とか「敬愛」とか単純な枠にカテゴライズさせないのも良い。
登場人物の感情に奥行きが出るので、鑑賞後の反芻が楽しくなる。

ジェイク・ギレンホールの演技は好きだったけど、少しビジュアルが綺麗すぎるんですよね。顔が良い!
ダール・サリムは言わずもがな、素晴らしかった。

ただ、アーメッドがあれだけの功績をあげたにも関わらず、軍が即保護もビザ発行もしなかったのはちょっと違和感。

最後は2時間緊張しっぱなしだった観客のガス抜きをするが如く"死の天使"で壮大に敵をしばき倒しつつ、クスッと笑わせてくれる。おあとがよろしい。