Kenta69

コヴェナント/約束の救出のKenta69のレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.6
本作の撮影は、現場にアメリカの元海兵隊員が立ち会い、銃の撃ち方や兵士たちのふるまいにいたるまで、俳優たちがさまざまな訓練を受けた上で行なわれてるらしく、リアルさを追求した戦闘描写半端なかったわ。
低音の効いた緊張感ある音楽の使い方も流石って感じ。
良さげ!と思って観に行ったけど、本当に見事に緩急つけた匠の演出力に、「手のひらの上で転がされている」て感じで若干悔しい気持ちになるくらいでしたよ 笑
正直、リアルなドラマの割には、部隊全滅したのに通訳と主演の米軍曹長二人だけが生き残ったり、弾が切れてギリギリ諦めかけた瞬間に味方が助けに来たりとか、映画って事でのご都合主義的ドラマチックな演出を観てるうちに段々突っ込み入れたくなったりもするし、実際にウクライナやガザで戦争起こってる時に戦争で人が殺し合う映画の迫力の銃撃戦シーン観て楽しんでるという状況にも若干モヤついたりもするけどね。
タリバンを記号的な敵としてしか描かないとこも主人公側に感情移入させる為の手管として理解出来るけど、タリバン側からするとアメリカは自分たちの土地に介入してる侵略者なわけで、とか。
そもそもアメリカのせいで今もこの映画の現地通訳者みたくタリバンに追われて身を隠してる人が1000人近くいるらしいし、既に300人位殺されてるという事実もあるらしく。。。
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