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テトリスのEDDIEのレビュー・感想・評価

テトリス(2023年製作の映画)
4.4
世界的人気ゲームの権利関係を巡る争いのドラマ勃発!テトリスの裏にこんな史実があったなんて…!
ゲームアニメーションとレトロな音楽の融合。観る者を飽きさせない見事な演出に、2人の男の“許されざる”友情が尾を引く面白さに。これは大傑作。

映画『テトリス』は任天堂の山内溥氏はもちろん、アメリカニンテンドーの荒川實氏も登場します。
共産主義国家ソ連の閉鎖的環境やよそ者を排除する文化の脅威を描きながらも、実に深い人間ドラマを描いているのが印象的。

複雑な権利関係も綺麗に交通整理されて混乱させない脚本の素晴らしさもお見事としか言えません。

しかもタロン・エジャトンがテトリスを日本で流行らした立役者であるヘンク・ロジャース氏を演じた、という日本人が史実として知るべき話をなぜ映画館でやらない!?

唯一の不満はそこですね。

権利関係を巡る小難しそうな話を、実にわかりやすいエンタメ映画として仕上げているのは見事としか言えません。

あとはこの映画を観ると、とりあえずテトリスがやりたくなるし、テトリスでお馴染みのあの音楽も耳から離れないし、歌“The Final Countdown”も口ずさみたくなります。

役者の演技、脚本、音楽、随所に挟まれるレトロゲーム調なアニメーションとどれをとっても一級品。観て損なし!
これを観るためにAppleTV+に入る価値は十分にあります!!

〈キャスト〉
ヘンク・ロジャース(タロン・エジャトン)
アレクセイ・パジトノフ(ニキータ・エフレーモフ)
ロバート・スタイン(トビー・ジョーンズ)
サシャ(ソフィア・レベデヴァ)
ケビン・マクスウェル(アンソニー・ボイル)
ハワード・リンカーン(ベン・マイルズ)
荒川實(山村憲之介)
ニコライ・ベリコフ(オレグ・ステファン)
アケミ・ロジャース(文音)
ラリー(リック・ユーン)
ロバート・マクスウェル(ロジャー・アラム)
山内溥(伊川東吾)

※2023年新作映画45本目
※2023年自宅鑑賞49本目
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