80年代末から爆発的ヒットしたゲームソフト「テトリス」の販売権利を巡りソ連も巻き込んだビジネス競争を描くサスペンス。
これは面白かった!
冒頭のテトリス起こりの説明から引き込まれ、携帯版権利取得のためにソ連に出向いてからがハラドキ・スリリングを加速していき、「Holding out for a HERO」のロシア語ver.をBGMにしたクライマックスで最高潮に。
ロケ地はソ連に似せたスコットランドのグラスゴーだそうだ。
場面転換などに8ビットゲーム風グラフィックを挿入したり、ロシア民謡「コロブチカ」のアレンジver.を使ったり、ちょっとした演出も楽しい。
テトリス開発者のアレクセイとヘンクがエンジニアとして分かり合えてテトリスのプログラムを改良するシーンが楽しげで、抑圧されたソ連場面の中でホッと出来て印象的。
夜に出かけたダンスフロアでかかるヨーロッパ「ファイナル・カウントダウン」なども80年代後期を表し良かった。
かなり脚色されているらしいがベースは実話というから興味深い。
そして、ヘンクの妻アケミ役の文音は長渕剛と志穂美悦子の娘、母親譲りの美人女優。
監督 ジョン・S・ベアード
キャスト
タロン・エガートン
ソフィア・レベデワ
ニキータ・エフレーモフ
トビー・ジョーンズ
ロジャー・アラム
アントニー・ボイル
イゴール・グラブゾフ
オレグ・ステファン
ベン・マイルズ
文音
イエヴァ・アンドレイェヴァイテ