だいち

夜明けのすべてのだいちのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

PMSとパニック障害を扱っているということで観ると決めていた作品。
ポスターから感じ取れるのは、そういった2人が手を取り合いながら生きていく恋愛ものなのかと思った。
けど違った。全体的にセピアな映像で、穏やかなBGMなのは、自然体や日常を意識していたのだろう。
扱うテーマがテーマだからだ。
お互いがお互いを助ける。
社長?が言ってたのは無理をしないこと。
ジャニーズや世間で認知されている女優を起用し、こういったセンシティブな題材を扱うのは、画面を持たせる意味と、より世間への認知へ効果があるからだろう。

思うのは、あれだけ尽くされて気遣われて家まで行って、会社で密会のようなことをして、それで好きにならないかね?
山添くんは最初から最後まで、興味があるのは藤沢さんではなくPMSのことのみ。

藤沢さんも親の介護のために転職したり、普段からの気遣いなど、聖人のように描かれていすぎている気がする。

PMSはホルモンバランスの関係もあり、近い年齢の山添に対して、なんの情も湧いていない様子を見ると、お互いがケアラーとして達観した立場な気がした。


いちばん思ったのは、家まで押しかけて、山添に向かって「もしかして、パニック障害?」と唐突に聞くのは、かなり危険な行為だと感じるし、ほんとに障害に関してエンドクレジット通りに監修されているのか?と疑った。

そのくらい。
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