コラボ

夜明けのすべてのコラボのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0
 PMSという持病を抱えていて新卒の会社に馴染めず小さな会社に転職した藤沢。その彼女が転職先でパニック障害の男と同僚になる。二人の恋愛というより淡い交流と周囲の日常が静かに描かれ、その起伏のなさに馴染めれば最高の映画。このゆったりした時間が自分は気に入った。光石研とか渋川清彦らおなじみの面々に支えられて、主役二人の不器用さが際立たない。相手の部屋に男女がいながらなんとも気取りがない。帰りぎわに藤沢がポテトチップの残りを口にかきこむところが最高だった。過剰な意味を持たされ店関係性に辟易とする向きには二人の素っ気なさは心に染み入るのではないかと思う。