夜明けのすべての眠れないよのレビュー・感想・評価

これほどまでに丁寧な優しさを映画で描くということ、描かなくてはいけないということがどうしようもなく寂しい。ぜんぜん特別な優しさにしたくない。もっと当たり前に他人の背景を想像できる世の中になってくれ。夜空に光る星は朝になると無くなるわけではない、見えないけれど変わらずそこに存在している。見えなくても光っている星がそこにあるように、見えないことにいつも目を凝らして、誰の背景も知らないままでも優しくいよう。手渡せるだけの優しさを常に届けよう。