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夜明けのすべてのはにーのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.7
現実はそう上手くもいかないだろうなと他の人のレビューを読みながら思ったりしたけど、少しの希望を与えられるやさしい作品だと思う。
藤沢さんがあの職場では自分がPMSだということを職場の人たちに話しているのかは分からないが、藤沢さんや、病気を明かしていない山添くんの症状が出てしまったときに、慌てるでもなく無理に落ち着かせるでもなく、寄り添う感じがあたたかくて素敵な職場だと思った。会社のいいところを聞かれるシーンで誰一人社員について触れていなかったけど、無意識に助け合おうとしている職場なのかなと思って安心して見ていられた。
最初は職場の人と必要以上に触れ合うことを避けていた山添くんが、藤沢さんと出会ってちょっとしたきっかけで職場の人とコミュニケーションを取るようになったり、お菓子を分け合う習慣が嫌いだったのに職場にたい焼きを買って行ったりコンビニに行くときに必要なものはあるか聞いたり、少しずつ変わっていくのが素敵だなと思った。
無理に変わる必要は無いけど、ちょっとしたきっかけで自分が楽しめたり楽になれたりする方向に変われるのは希望があっていいな。
病気でなくても人間誰しも自分の感情がコントロール出来なくなることってあると思う。私も高校生の頃は反抗期が結構酷い方で全然感情がコントロール出来なくて、親に沢山迷惑かけたなぁって大学生になった今よく考えることがある。そういう自分で自分をコントロール出来なくなってしまったとき、どれだけ周りに大丈夫と言われても自分が全て悪いと思ってしまうし、自分を責めて苦しくなる。でも誰にでもそういう瞬間があるとしたら、誰かがそうなったときには自分が支えられるようになりたいなと思う。
藤沢さんと山添くんの友情関係でも恋愛関係でもない関係性、職場の人たちのあたたかさ、全部が素敵でやさしい映画だった。
瀬尾まいこさんの作品読んだことがないのでこれをきっかけに原作や他の瀬尾まいこさんの作品も読んでみたいな〜と思いました。

まだ観れていないけれど、『キリエの歌』も評判が良かったと感じたし、SixTONES推しの私としては、最近の北斗くんの出演作が好評価なものが多くて素敵な作品に恵まれているな、北斗くんも素敵な作品を選んでいるなと感じて何だか嬉しいです☺️🤍

プラネタリウム久しぶりに見たくなりました🌠
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