Lily

夜明けのすべてのLilyのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.7
消えてしまいたくなった時に観たい映画リストに加わった作品。
夜明け前がいちばん暗い
The darkest hour is just before the dawn
イギリスのことわざだそうで、終盤のこの言葉に救われた。

それから、作中に出てくる「生きるのが辛い、でも死にたくない」という、今まで何度も何度も頭に浮かんできたこの言葉に、改めて涙が止まらなかった。

自分が周りからどう見えているのかを過剰に気にして、でも自分ではコントロールできないものによって時折別人のようになってしまって、お節介で、そんな藤沢さんに自分がとても重なったな。

人には人の辛さがあるという描写にも救われたし、
自分の症状は改善されなくても相手を助けられるんじゃないかという提示には希望が持てた。

彼女の海外出張が決まったシーンとか、別人みたいよと言われてしまうところ、働き方などリアルすぎてしんどいところもいくつかあったけど、そんな点も含めて良かった。
24・08
Lily

Lily