誠実でいい映画だった
最初の方はコミュニティでうまくやれなかったり馴染めてない登場人物たちを見てて、あまりにも身に覚えがあるのでシチュエーションや演技のリアルさに息が詰まったけど、小さな事務所の大人たちの、人生経験を感じさせる懐の深さが素敵だった
その二人のマイノリティ性をあくまで当事者の日常、日常のつらさとして描いていて大袈裟にドラマティックにしていないところ(これは関係性の名前のつかなさについても言えるところ)が非常に好感だったので、小説も読みたい
最初、一人だけ社名の入った作業着を着てない山添を見て、いつ着るのか見守りながら観ていた ああいう小生意気でプライドも高いけど人当たりのいい好青年、いるよな〜という感じがうまかった
キャラクターや演技について更に言うと藤沢のあの「普段は気配りもできる人が沸点が異様に低くなってる時」のどうしようもなく我慢できない、限界のイライラによるキレ方!迫真でした
結構思い切ったフィルムの画質・光の表現だったの、好みだけどどういう制作背景だったか気になるな