パニック障害とPMSに悩む男女の、他者への向き合い方の話。
パニック障害はさておき、生理前の波立つ感情は身に覚えがある。しかし、同じ女性だからといって全てを理解できるわけもなく、なかなか理解が難しいほど重い症状に苦しんでいる人は確かにいる。
病気にもランクがあるのか、の問いに集約されている気がしたが、たいしたことないんじゃないかと勝手に軽んじられたりすることはこの2つの病気に限らずあって、というか病気じゃなくても当人にしか感じ得ない痛みや苦しみはあって。
全てを理解するなんて不可能だけれど、不可能だからこその寄り添い方があり、人はまだまだ他人を慮ることができる。まだまだ優しくなれる。そういう可能性を示してくれている作品だった。
松村北斗はキラキラ映画より間違いなくこういう役の方が合う。
