PMSで悩む藤沢は、症状で迷惑をかけたらその都度お詫びを渡したり、仕送りのお礼に留守電を入れてもまた後日かけ直すと言ったり、元々優しい性格が故に過剰に気遣いしてしまう。
パニック障害の山添は、できるだけ対策し第三者に被害が及ばないようできるだけ距離を保つタイプ。
同じ身体に苦しむ同士でも、対処の仕方が真逆のタイプの2人が、お互いの症状を徐々に理解し合いながら、影響を受けながら前へ進んでいく姿がすごく良かったです。
2人ともパーソナルな事は深掘りせずどこか常に程よい距離感があって、恋愛とか友達とか枠に当てはめるのではなく「自分自身に向き合う仲間」みたいな同志が、より2人が成長する為に必要だった存在なのだと思った。
例え病気じゃなくても、抜け出せないくらいしんどい思いをする事はあるかと思うけどこういう映画を観ると前向きになれます。すごく好きな作品です。
