試合の中で回想を入れてくる構成は日本のアニメでよく見るけど、映像も「これ実写でやる？」っていう演出やカメラワークがいっぱいで、そこに更にルカ・グァダニーノ監督の変態性(褒め)が加わって凄いことになってました。あと多分作り方によってはすごく大人な感じに出来たのかもしれないんだけど、音楽の使い方のせいでずっと煽られているような感じがして勝手に心臓がバックバクになったりもして(ゼンデイヤが色気全開だったせいもあるけど)。そして、やっぱり何と言っても終盤が、「ここでそのやり取りもってくるとか、オシャレ過ぎかっ！」ってなってからの、タシの目線と首振りからのあのラストシーンに心の中で「わ～っ！」ってなっちゃいました。ラストはこうなるかもなぁって予想は出来てたんですけど、それをこの映像とテンションで見せてくるとは全く思ってなかったので「なんか、すげえモン観た」ってよく分からないけど満たされた気持ちになりましたね。
スポーツ映画で恋愛映画でファムファタール映画で、でも結果的にどれにも当てはまらないような、今まで観たことが無いものを観た感じでしたね。でもルカ・グァダニーノ監督の作品としては多分一番分かりやすいし一番素直に楽しめる作品だったかなぁって、なんか不思議。ホント面白かった、カモーン！！
